サブカルチャー

Kaleidoscope/万華鏡

大小合わせて3000!? ダムめぐりの楽しみ

ダムライター/ダム写真家 萩原雅紀

ダム写真 現在、日本に設置されているダムの数は大小合わせて3000あまり。実はとても身近にあって、私たちの生活を陰ながら支えています。そんなダムを、たとえばお城や神社仏閣のように鑑賞の対象とする、ということは、これまであまり行われてこなかったと思います。また「ダム」というと貯水池を連想させることが多く、その貯水池を造り出している堤体そのものにスポットが当たることは、観光地化された一部のダムを除いてほとんどなかったと言えるでしょう。
 ダムは人類が造り出した中でも最大級の建造物。そんな巨大人工物が自然の中に忽然と現れる姿は非日常的で、その存在感には圧倒されます。また、ダムには建設地点の地質や地形などによっていくつかの型式があって、大まかに言うとコンクリートで造られるコンクリートダム、土や岩を積み上げて造られるフィルダムに大別され、それぞれの型式の中でさらにいくつかの種類に分かれています。今回は詳細を省きますが、たとえば自動車の型式にセダン、ミニバン、クーペ、SUVといった種類があるように、ダムも型式によって見た目や構造に大きな違いがあります。
 そして、小さな集落の水源になっているものから大都市を水害や渇水から守る巨大なものまで、そのダムの役割や貯水量によって規模もさまざまで、下流に水を流すための放流設備にも多くの種類があります。
 このように、ひとつのダムはいくつもの要素が組み合わさって構成されるため、同じ形のものは二つとありません。少し前に流行った歌と同じ「ひとりひとりがオンリーワン」な存在。それこそがダムの最大の魅力と言えるのです。
 そんなダムの虜になってしまった人たちは、いろいろな種類のダムを追い求め、休日になると各地のダムに出かけます。ダムはたいてい山奥にあるのでドライブもできますし、そのダムがなければ向かうことのなかったような地域に行く楽しみもあります。運が良ければ大迫力の放流も眺めることができ、グルメや温泉などと合わせて楽しむこともできるでしょう。
 このように、いくつかのダムを観てまわることを「ダムめぐり」といい、近頃密かなブームになっているのです。
 これを読んで、もしダムに行ってみたくなったら、ぜひたくさんのダムをめぐって、自分だけのお気に入りダムを見つけてみてください。

次回はダムの型式や構造、放流設備の種類をご紹介します。

ダム写真

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