サブカルチャー

Kaleidoscope/万華鏡

子供に読ませたい「土木の絵本」

 たくさんの絵と少しの文字で構成される絵本。言葉と視覚から得たイメージを関連付けて、子供たちはさまざまな事柄を学習することができます。そんな絵本の世界から、今回は土木関係の絵本を紹介します。
わが国の次代を担う子供たちに土木の役割を紹介しています。

「はしをつくる」

「はしをつくる」

「そもそも橋って何?」「どんな形があるの?」
素朴な疑問にシンプルに答える、手始めの一冊

 丸太や動物の皮で作られたもの、電車が通るため、人が歩くための橋……。世界各地には、いろいろな橋が架けられています。橋の歴史、種類、役割などを、やさしい言葉で描いた知識絵本です。グラフィックデザイナーとしても活躍しているエドワード・ミラーの絵は、いたってシンプル。色も形もとても洗練されています。普段何気なく利用している身近な橋を知るための入門書的な一冊です。

©文:ライアン・アン・ハンター 絵:エドワード・ミラー 訳:青山 南/ほるぷ出版

 

「トンネルをほる」

「トンネルをほる」

トンネルの歩みから、掘り方まで
大人も思わず「へぇ~」と、うなってしまうほどの豊富な話題が凝縮

 モグラやアリの巣に始まって、海峡トンネルや未来の地下都市構想まで。身近にあるけれども意外と知らない「トンネル」を、その歴史から役割、掘り方まで、分かりやすく描写。トンネルだけに、車や電車から、船や蒸気機関車まで、いかにも男の子が好きそうな乗り物も満載。スケールの大きなトンネルに、女の子も思わず惹きつけられてしまうでしょう。

©文:ライアン・アン・ハンター 絵:エドワード・ミラー 訳:青山 南/ほるぷ出版

 

「図解絵本 東京スカイツリー」

「図解絵本 東京スカイツリー」

建設候補地の適地調査に始まり、1つの建物ができあがるまでのすべてを詳細に描く
「仕事としての土木」を知るには欠かせない1冊

 東京スカイツリー工事の舞台裏を徹底取材! 地下50mから地上634mまで、2年以上にわたる長期取材で、巨大建造物ができるまでを紹介した絵本です。イラストは、精密で迫力ある構図が人気のモリナガ・ヨウ氏。用地選定から竣工までを分かりやすく描いています。絵本に登場するキャラクターと一緒に完成を見届けるような感覚で、身近な建物の成り立ちを知り、子供の知育に役立てることができます。

©モリナガ・ヨウ 作・絵/ポプラ社

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