サブカルチャー

Kaleidoscope/万華鏡

「ミニチュア重機」の世界

パワーショベル、ホイールローダー、クレーン、ブルドーザ……巨大な重機をスケールダウンした「ミニチュア重機」をご存じでしょうか。本物と比べても遜色ないほど精巧かつ緻密な造形は、多くのコレクターを惹きつけています。今回は、その世界に詳しい高石賢一氏に、ミニチュア重機の魅力について伺いました。

Q1
ミニチュア重機について教えてください。

A
50分の1にスケールダウン(世界基準)した重機です。ミニチュアと言っても、高さが3mを超えるクレーンもあります。価格は、8,000円くらいから10万円以上のものも少なくない。実機メーカーのプロモーション用、立体的カタログの役目を持つものもあります。海外では特にアメリカ、ドイツ、オランダで人気が高く、日本でも根強いコレクターがいらっしゃいます。


Q2
魅力はどこにあるのでしょう。

A
単一機能に特化した機能美、そして迫力のあるデザインです。模型映えするというか、見ていてほれぼれします。それにポルシェやフェラーリならお金を払えばマイカーになりますが、重機を自分のものにするのは不可能に近い。それがミニチュアなら可能です。お気に入りの重機を部屋に飾って、お酒を飲みながらニヤニヤ眺めているコレクターの姿が目に浮かぶようです。


Q3
お客さまは建設業界の方が多いですか。

A
だいたい半数くらいの方が業界関係者だと思います。社長への誕生日プレゼントを買いにくる建設会社の方とか、最近は若い女性も増えました。「誰かへの贈り物ですか?」とお聞きすると「私が好き」とおっしゃって。勇壮な容姿に"萌える"のかもしれません。


Q4
人気のある製品の傾向はどうですか。

A
アメリカのCAT(キャタピラー社)やコマツ(㈱小松製作所)など、日本の建設現場で馴染みの深い会社の重機が人気です。以前は、日本メーカーのものは海外メーカーに比べると見劣りしていましたが、この10年ほどで遜色ないほど完成度が高まっています。当社(KEN KRAFT)も小松製作所さんとコラボして製品を作っています。

 
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コマツ PC200-8 バックホウ 移動式クレーン仕様/1:50スケール NZG社/KEN KRAFT社製
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右/リープヘル R9400 バックホウ 1:50スケール NZG社製
左/コマツ 830E マイニング ダンプトラック 1:50スケール ファーストギア社製
鉱山で働く大型機械。(右)自重400トンクラスのショベルと(左)240トン積みダンプ
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コマツ D375A ブルドーザ 1:50スケール ファーストギア社製
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O&K RH6.6 バックホウ 1:14.5スケール ドイツ製 実機同様に油圧で動くラジコンモデル(全長約70cm)
上/コマツWA380ホィールローダ 1:50スケール NZG社製
下/日野プロフィア SS 6X4 + 16輪 中低庄重量トレーラ 1:50スケール KEN KRAFT社製
 


高石 賢一 氏


1996年、重機のスケールモデルなどを扱う「KEN KRAFT(ケンクラフト)」(東京・神田)を開業。『はたらくクルマ』シリーズ(ネコ・パブリッシング)のスーパーバイザーを務めるなど、この世界のオーソリティ的存在として知られている。

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