サブカルチャー

ファッション専門学校とコラボでスタイリッシュな作業着が誕生!

 建設業従事者にとって作業着(=ユニフォーム)は、仕事になくてはならないモノ。しかし業務上、実用性重視で地味になりがちです。今回は、そんな作業着にデザイン性を取り入れるため、ファッション専門学校とコラボして企画を立ち上げた2社の取り組みを紹介します。

 
大会のイベントフライヤー(チラシ)

北海道建青会 × 北海道ドレスメーカー学院

"作業着"のファッションショーを開催

 


 
調節可能な袖口など機能性も抜群のデザイン
おしゃれな作業着で
会員がモデルに変身!


 2015年9月18日、北海道の若手建設業経営者で構成される 北海道建青会 (以下、建青会)が開催したのは、「建設作業着のファッションショー」。道内11地区の建青会会員による情報交換や交流を目的とした「全道会員大会」が今年で第30回(年1回開催)を迎えたことを記念し、企画されました。
 コラボしたのは札幌市のファッション専門学校、 北海道ドレスメーカー学院 です。「今までとは違う新しい作業着を作ろう」をコンセプトに、同学院の学生にデザインを募集し、応募作品73点の中から11点を選出。当日は建青会の会員がモデルを務め、特設ステージを歩いて選出作品を披露しました。その後、投票による厳正な審査の結果、最優秀賞1点が選ばれ、ステージ上で優れたパフォーマンスを行ったモデルにはベストパフォーマンス賞が贈られました。
 建青会ではこの日に向け、実際のファッションショーを視察し、ステージ、演出、音楽を真剣に研究したとか。大会後の反響は予想以上で、他の建設関連団体からイベントへの出展依頼もあるそうです。

応募作品は73点
モデルになりきった会員に会場は拍手喝采
 
社員によるプレゼンの様子




㈱加藤建設 × 名古屋モード学園

オリジナルユニフォームで建設業をスタイリッシュに

 


 
"魅せるワークウェア"で目指すは憧れの職業No.1

「年齢を問わずカッコよく着こなせる」と社員からも好評

  ㈱加藤建設 の代表取締役、加藤徹さんの夢は「建設業を憧れの職業No.1にすること」。そこで同社が立ち上げた企画が、「インフラクリエーター(現場監督)スタイリッシュ化プロジェクト」。若者が思い描く従来の建設業のイメージを払拭するような、単なる仕事着ではなく"魅せるワークウェア"......。そんな考えから2014年11月、 名古屋モード学園 にオリジナルユニフォームのデザインを依頼したことがきっかけとなって企画がスタートしました。
 デザイン制作に当たって、学生にまず建設業を知ってもらうため、同社の社員が加藤建設ならびに建設業界についてのプレゼンを実施。実際の仕事内容を学生の前で実演し、現場からの要望や安全面で採用できないデザインなどを事前に説明したそうです。
 応募作品は、ユニフォームと防寒ブルゾンの2つを合わせて約240点。昨年4月、最優秀賞に選出された作業着は、ミリタリー系のスタイリッシュなデザインで、社員からの評判も上々。今春には完成する予定です。
 現在、中部建設青年会議にこの企画を提案し、業界のスタイリッシュ化を推進中。第2・第3弾を計画しているそうです。

表彰式では最優秀賞の他、計20人のデザインを発表
最優秀賞を受賞した熊木ありささん(右)と加藤社長


 

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