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ホイールクレーンも燃費基準達成建設機械認定制度の対象に

国土交通省

 国土交通省は、ホイールクレーンを燃費基準達成建設機械認定制度の対象に追加する。建機メーカーが燃費性能向上のために開発から販売までに必要な期間を確保するとともに、クレーン建設企業の建機買い替えサイクルを考慮し、認定開始は2022年4月からとした。2020年の目標燃費基準値は、2011年規制車のトップランナー値を基に、建機の最大つり荷重範囲に応じて4区分を設定した。ホイールクレーンの燃費試験方法は、日本建設機械施工協会(JCMA)がまとめており、JIS(日本工業規格)を補完する建機分野の団体規格であるJCMAS(JCMA規格)として制定、公表する。2020年の目標燃費基準値は9月ごろに公表する。
 ホイールクレーンの20年燃費基準値は、最大つり荷重4.9t以上15t未満が1時間当たり3.05㎏、15t以上25t未満が4.73㎏、25t以上50t未満も4.73㎏、50t以上79t未満が8.19㎏の4区分。この基準値を下回るホイールクレーンが低燃費建機として国交省から型式認定されると、3つ星の認定ラベル表示ができる。基準値の85%に当たる値を下回ると、2つ星認定となる。この認定制度は、建設施工における地球温暖化対策の1つで、既に油圧シャベルやブルドーザー、ホイールローダーの3機種は、燃費基準値を達成した建機を型式認定している。小型油圧シャベルは2018年4月から型式認定が始まる。認定を受けた建機を建設企業が購入する際は、日本政策金融公庫の低利金融支援を受けられる。また、ホイールクレーンに続き、発動発電機も制度の対象となるよう、燃費基準値設定に向けた検討も始まっている。

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