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100現場対象に重層下請要因を調査

国土交通省

 国土交通省は、重層下請構造の発生要因を分析するアンケート(実態調査)を実施する。重層化の実態や発生要因を明らかにすることで、不必要な重層化の回避など課題解決に向けた施策の検討に活かす。建設業における重層下請構造は、工事内容の高度化やそれに伴う専門化・分業化、下請企業にとっての繁閑調整などの観点から形づくられてきた。建設業の特性上、一定の下請構造は不可避とされるなど、ある程度の必然性・合理性のある一方、施工管理や品質面への影響などの弊害も指摘されている。
 調査は、下請構造が形成される要因や重層化によって生じる課題を明らかにするのが狙い。公共と民間、土木と建築の分類ごとに必要なサンプル数を確保し、元下双方に行い、下請次数や工種・規模、下請けに出す理由、下請けの選定理由、元下間の役割分担、施工管理状況などを聞く。対象は100現場(2,000社)を想定する。建設業団体を通して、元下双方に調査への協力を依頼し、対象現場を抽出した上で、施工体系図を提供してもらう。その施工体系図に沿って、掲載されている下請企業を含めた建設業者にアンケートする。

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