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推奨事例の見える化/生産性向上モデルを提示

国土交通省

 国土交通省は、地域建設業の経営環境の改善や生産性の向上を目的に好事例であるベストプラクティスの「見える化」に取り組む。実例をベースに「受注の平準化」「省力化」「工程管理の徹底」などテーマごとに、そのエッセンスを落とし込んだ「ベストプラクティスモデル」を提示する。さらに、より全体の生産システムや企業活動の流れを意識した建設業版『生産管理モデル』を構築する。
 担い手の確保や生産性の向上をターゲットに中小・中堅建設企業の取り組みを後押しする「地域建設産業活性化支援事業」の採択案件など、全国の好事例を集めたベストプラクティスとして68の実例を、「受注の平準化」「省力化」「工程管理の徹底」「多能工化」「原価管理の徹底」「社内業務の効率化」の6つのテーマごとに取り組むべき方向性や取り組み事例を解説した「生産性向上ベストプラクティスモデル(案)」として提示した。
 生産管理モデルの構築は、より広い視座から生産性の向上や企業活動の効率性を促すのが狙い。ベストプラクティスモデルに示すテーマごとの取り組みを1つの要素として取り入れながら、「需要予測・経営計画」「生産計画」「生産実施」「生産統制」という生産過程(企業活動)の流れに沿って解説する経営指針といえるもの。生産統制として、工事日報など報告書類を基に定期的に生産性(1人当たりの工事高など)を数値で確認し、目標値とのズレが生じた場合には対策を講じる。各段階で取り組むべき事項を挙げている。

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