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地域維持型契約方式22道府県で導入

国土交通省

 国土交通省は、2016年度の地域維持型契約方式の導入状況をまとめた。それによると47都道府県のうち22道府県で導入している。その中で、業務内容別で多いのは、462件(契約金額166億9600万円)の「道路等維持管理」や103件(契約金額164億8300万円)の「除雪」など。
 地域維持型契約方式は、災害時の応急対策や除雪、修繕、パトロールなど地域のインフラ維持管理を複数年契約や一括発注、共同受注など地域企業による包括的な体制で実施する、地域社会の社会資本を持続的に維持管理するための方式。個別に発注する従来方式に比べて、ロットの大型化による効率性や人材・機材の有効活用などの効果が期待される。
 件数、契約金額の多い「道路等維持管理」と「除雪」の契約期間を見ると、道路等維持管理は2年以上の工期が全体の6割以上を占める。一方、除雪は1年未満の契約が多い。1件当たりの平均契約額は、道路等維持管理が約3600万円、除雪は約1億6000万円となっている。ただ、22道府県の約半数の契約総額が10億円未満で、契約件数も10件未満という状況で、導入は進んでいるものの、浸透しているとは言い難い。

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