多機能真壁体力パネル「タフボード」とは、柱間に専用のパネル材をはめ込み施工するだけで、壁倍率4.5倍の真壁耐力壁を施工できる新発想パネルのこと。高強度の壁倍率を実現するだけでなく、壁変形率が15分の1以下になって“粘り”を発揮し、新パネルの中では唯一、限界計算に対応する。これに高強度な柱脚金物「アンカーボルト」を連動させたものが、長期優良住宅耐震システム「タドス構法」である。株式会社ビスダックジャパン（大阪府堺市）の橋詰出社長は、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の経験を元に研究に取り組み、同システムを開発したそうだ。
　「簡単に倒壊する建物を見ているうちに、何とか揺れに強い建物を作りたいという思いが募り、試行錯誤を重ねながら研究を続けました。その結果に誕生したのが、タフボードです。工場生産、現場で部材を組み立て、取り付ける方式なので施工も簡単。強いのに簡単に施工できるところが、このシステムの最大のセールスポイントだと思います」
タフボードの特徴は以下の通り。
●タフボードの壁倍率4.5 と内装下地材のプラスターボード（t12mm）の壁倍率1.0 を合わせると「最高倍率5.0 以上」を確保できる。
●引抜金物が容易に取り付け可能。
●通風、断熱、防音、防湿、気密、結露対策などに効力を発揮し、高気密、高断熱性能施工が簡単に行える。
●外壁材の選択肢が広がる。
●施工方法は柱と横架材間にはめ込み、指定の間隔に釘打ちするだけの簡単施工。
●タフボード内に内断熱材と外断熱材を収めると「ダブル断熱」、外断熱材の外側に断熱材を施工すれば「トリプル断熱」となり、高い断熱効果が得られる。また、外断熱材上に竪胴縁を施工すれば外部通風が可能になる。
●軸組真壁や和室真壁などの真壁工法にも対応できる。
●工場生産による均一化でコストダウンを実現。
●工期の短縮効果が期待できる（施工性の向上）
●リフォーム時の耐震パネルに最適。
　種類は、横幅の長さによって「タフ455」「タフ600」「タフ900」の3種類を用意し、タフ900の場合で4.5倍の壁倍率を実現する。この驚きの強度は、2010年3月30日に国土交通大臣認定のお墨付きを得ている。ちなみに「タフ600」「タフ900」の壁倍率は、同3.8倍、3.5倍だ。

株式会社ビスダックジャパン
http://www.visdac.co.jp/