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建築・建材展2013

"水が腐らない"スーパーソル雨水貯留システムを活用した校庭などの緑地化によるヒートアイランド抑制事業|建築・建材展2013

応募事業名:スーパーソル(多孔質軽量リサイクル資材)貯水機能付き緑化事業
事業分野:環境/技術・ノウハウ販売
連携体団体:3T連携体(沖縄県) [㈱桃原農園、太陽工業㈱、㈱トリム]

第19回「建築・建材展2013」が、3月5日から8日まで、東京ビッグサイト(東京・江東区)で開催されました。住宅・店舗・ビル用の各種建材をはじめ、設備機器やソフトウエア、工事・施工法、関連サービスなどを幅広く紹介する国内有数の建材関連総合展示会であり、「フロンティア事業」に採択された9つの連携体も出展しました。

 

 廃ガラスをゴミではなく新しい資源としてとらえ、廃ガラスを粉砕、焼成、発泡させることで誕生する人工の多孔質軽量発泡資材(=かるいし)「スーパーソル」。緑化・断熱・園芸・浄化・建築・土木などの多くの用途で活用でき、循環型社会を構築するに当たって高い付加価値をもつ商品である。開発したのは、沖縄県那覇市の株式会社トリム。この主な特徴は以下の4つになる。
①地球にやさしい(土壌還元)
土から土への完全リサイクル型。改修工事が発生した場合、スーパーソルは残土処理と同等の扱い。
②透水性と保水性
締固め時でも水はけ抜群。透水性、保水性、通気性に優れ草木などの生長を促進させる。
③燃えない(無機鉱物性)
無機鉱物性で耐火性に優れた特性を持つ。
④軽量
スーパーソルは用途に応じた比重のコントロールができる。添加材の配合、焼成条件を変えることにより、品質の異なるさまざまな製品に作り分けることが可能。
 このスーパーソルは土木、建築、緑化、農業に至る幅広い範囲で利用できるが、今もっとも注目されているのが「スーパーソル雨水貯留システム」である。その最大の特長は、動力によって水を循環させなくても“水が腐らない”こと。施工法は特別な技術を要せずに低コストで導入できるなど、既存の貯留システムにはない優位性ももつ。そして、この特性を活用して取り組むのが、小学校や中学校の校庭などの緑地化によるヒートアイランド抑制事業だ。株式会社トリムのリサイクル事業本部取締役本部長、玉那覇毅氏は、その概要について次のように説明する。
 「今回、国土交通省のフロンティア事業に採択され、沖縄県那覇市立古蔵(こくら)小学校にスーパーソル雨水貯留システムを活用したビオトープ池が設置されました。これまでのビオトープでは、水の腐敗を防ぐために水を循環させる装置などが必要でしたが、スーパーソルを用いたシステムは装置が不要となり、電気代の節約、CO2削減にもつながります。また、このシステムによって貯留された水はビオトープ以外にも、校庭の芝生化、校舎壁面の緑化などへの利用が考えられ、水を通して生き物の命や環境の大切さを子供たちに伝えることができるのです」
 ちなみにスーパーソルは現在、全国11拠点で製造されているそうだ。それぞれの拠点の製造工場では良質で安全な製品を供給すると同時に、拠点間のネットワークを構築しながらスーパーソルの普及・浸透も重要な使命になっている。

多孔質軽量発泡資材スーパーソル
http://www.trims.co.jp/sol/

 

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