人材確保・育成

Kaleidoscope/万華鏡

なでしこパトロール

㈱井上組 ㈱福井組

今回は、2月18日に(一社)徳島県建設業協会会員の建設会社、㈱井上組と㈱福井組が行った「なでしこパトロール」(於:豊久堤防耐震対策(その1)工事)を紹介します。

 ㈱井上組(徳島県つるぎ町)は3年前から「なでしこパトロール」の活動に取り組んでいます。女性従業員が工事現場を巡回し、女性の視点で工事現場、休憩室、トイレなどを細かくチェック、職場環境の改善や安全対策を指摘しています。
 平成24年4月、同社は技術職で初めて女性を採用しました。その際、男性ばかりの職場でも女性が積極的に意見を言えるようにパトロール活動をスタートさせました。現在、5名の女性従業員の内、2~3名が1組になり毎月3回ほどパトロールを行います。近隣住民に対する気配りはできているか、通路の安全確保に問題はないかなど10項目をチェック。専用シートに項目別の5段階評価とコメントを記入し、現場監督に渡し環境改善を図ってもらいます。これまでに「安全啓発看板をもっと見やすく」「仮設トイレの芳香剤を切らさないように」などが、即座に改善に結び付いたとか。
 同社の取り組みは、建設業界の「3K職場」というイメージ払拭、女性の働きやすい職場づくりにもつながると話題を呼び、趣旨に賛同した㈱福井組(同県鳴門市)も今年2月、共同開催でパトロール活動を導入しました。
 井上組・井上惣介社長は「なでしこパトロールで新たな改善点が見つかり、現場の活気につながっている。意欲ある女性が働きやすい職場にするため、引き続き力を入れたい」と話しました。

 

近隣住民に対する気配りはできているか

作業所内への立入禁止処置はできているか


仮設トイレは清潔かつ備品整備されているか


作業員の服装は作業に適し整っているか

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