人材確保・育成

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約200人が集い竣工式 富士教育訓練センター共用棟・宿泊棟建替工事が完成

職業訓練法人全国建設産業教育訓練協会 富士教育訓練センター

 

 1月12日、職業訓練法人全国建設産業教育訓練協会(才賀清二郎会長)は、協会が運営する富士教育訓練センター(静岡県富士宮市。以下センターと略)の「共用棟・宿泊棟建替工事」が無事完了したことから、同所で竣工式を開きました。国土交通省、厚生労働省など関係行政をはじめ、出捐団体、会員、派遣企業ら約200人が、新しい共用棟の食堂に集い、新施設の完成を祝いました。

 
開会あいさつする才賀会長
石井国交相の祝辞を代読する谷脇土地・建設産業局長
祝辞を述べる坂根厚生労働省雇用開発部長
祝辞を述べる和田厚生労働省大臣官房審議官
中村日建連会長の祝辞を代読する有賀事務総長
祝辞を述べる内田建設業振興基金理事長
 
静岡県鳶工業連合会の皆様による木遣り

 竣工式は、正月らしく地元の静岡県鳶工業連合会の野ケ本明会長ら7人による木遣りから始まりました。石田信向副会長の開式の辞に続いて、主催者である才賀会長があいさつし「多くの皆様方のご理解とご支援のたまもの」と感謝の意を表すとともに、「今後は、本館と教室棟(の建て替え)が残っています。ぜひともご支援をいただきたい。また皆様のご期待に沿うように技能労働者、技術者の育成に全力で取り組み、健全で生産性の高い建設産業の実現に貢献してまいります」とあらためて決意を語り、今後の一層の理解、支援をお願いしました。
 来賓からは、初めに地元選出の望月義夫衆議院議員が「(センターは)わが国の将来にとって宝のような場所と大いに期待している」とセンターの役割をたたえました。谷脇暁国土交通省土地・建設産業局長が石井啓一国交相あいさつを代読、「新施設の完成により教育訓練機能が充実強化されることで、センターの果たす建設産業の教育訓練の中核的な役割がますます高まっていくことを期待する」と要望しました。
 続いて、坂根工博厚生労働省職業安定局雇用開発部長が「今後確かな技術を持った人材をしっかりと育てていく質・量共に充実した訓練が行われることを心より期待する」、また和田純一大臣官房審議官が「建設産業の人材育成は間違いなく働き方改革の重要な課題の一つ。引き続きしっかりと連携して取り組みたい」とそれぞれ話しました。
 日本建設業連合会の有賀長郎事務総長は中村満義会長あいさつを代読し、「建設業界の担い手確保・育成の中核的施設として、その地位を確固たるものとし、これまで以上に建設業関係者が数多く利用する施設となることを願ってやまない」と、一層の人材育成に向けた取り組みを求めました。また有賀事務総長は祝辞の注釈と前置きして、「(建て替えへの協力に)会員全員が大賛成で、140社が諸手を挙げて賛同している」ことを強調しました。
 最後に、内田俊一建設業振興基金理事長は「一番意義深いのは、建替工事が建設産業に関わる者の総意として行われたことだと思う。目指すところは、建設産業を教育訓練の仕組みが標準装備された産業にすること。そういう取り組みの中心に、ぜひセンターがなってほしい」と呼び掛けました。
 この後、施工を担当した木内建設の河村毅作業所長がビデオ映像を映しながら工事の経過を報告。 「豊富な経験に基づく優秀な技術を発揮」して工事を完成させた功績をたたえ、同社の木内藤男社長に才賀会長から感謝状を贈りました。木内社長は「日本全国の建設業者から注目され、期待されている建物でした。このような素晴らしいプロジェクトの工事をさせていただき大変光栄」と謝辞を述べました。
 三澤眞東日本建設業保証社長は、竣工式を「将来に向けての建設産業の担い手育成にとって非常に重要な一歩であり、かつまたこれからの飛躍に向けての新たなスタート」と位置付けた上で、乾杯の音頭をとりました。参加者は今回の建て替え工事の完成を喜び合いました。
 閉会に当たり出席者一同で、内山聖副会長の音頭で、今後のセンターの一層の発展を願って万歳三唱しました。
 竣工式後、参加者は自由に共用棟・宿泊棟を見学しました。雪をいただいた富士山は一日中美しい姿を見せていたことから、参加者の多くが共用棟の展望テラスで記念写真を撮影していました。

木内藤男社長に才賀会長から感謝状贈呈
乾杯
万歳三唱
 
 
 安全・安心、快適な教育訓練環境が実現
完成した共用棟・宿泊棟
上:宿泊棟の6人部屋 下:食堂

 今回完成した共用棟・宿泊棟は一昨年9月に着工し、富士山麓特有の厳しい気候、自然環境や、国立公園内の規制といった課題を乗り越えて、このほど完成しました。
 概要は、共用棟が鉄骨造2階建て延べ2028.37㎡、宿泊棟が壁式鉄筋コンクリート造3階建て延べ3894㎡の計5922.37㎡となっています。
 共用棟は、食堂・展望テラス、浴室の他、機械室などを設けています。宿泊棟は、従来と比べ100人以上も収容人数が拡大、講師を含め356人が泊まれるようになりました。部屋数は、男子寮が88室で、内訳は1人部屋(車椅子および静養者用)2室、2人部屋26室、3人部屋15室、4人部屋43室、6人部屋2室。女子寮は20室で、内訳は1人部屋(女子講師用)9室、2人部屋4室、3人部屋2室、4人部屋5室。講師寮が1人部屋30室です。
 女子寮の設置、非常時の設備充実などにより、安全・安心で快適な教育訓練環境が整備されました。

 当協会は、新施設完成を機にこれまで以上に建設産業の人材育成に貢献してまいりますので、今後とも引き続き、当協会・センターに対しましてご理解、ご支援をお願いするとともに、新施設の積極的なご活用をお願いいたします。





 

富士教育訓練センター
〒418-0101 静岡県富士宮市根原492-8 TEL:0544-52-0968
URL:http://www.fuji-kkc.ac.jp/

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