人材確保・育成

Professional | 「手に職」は強み。さらに信頼とコミュ力で仕事は広がる。

 

桶川 雄貴さん


基礎工(鋼管杭)入職14年目
光洋重機建設㈱(神奈川県川崎市)
 

 「手に職をつけることは大きな強み」と語る桶川雄貴さんは、光洋重機建設㈱に入社して14年。父の背中を追って入社したが、最初は叱られて挫折感を味わうことも。ただ、ひたすらに仕事を覚えていくうちに、ふと「この仕事は自分に合っている」と思えるようになったのだとか。そんな感覚は、この仕事の醍醐味でもある大型重機を操作できるようになったタイミングに訪れた。
 3年目で職長、8年目には大きな現場を任されるようになった。現在は管理職として経営的な観点からの責任感も増したという。営業が取ってきた受注を誠実な施工で結果を出し、次の仕事につなげるのは現場のプライドというわけだ。仕事の縁をつなげるために必要なものは、確かな技術を身に付け自信を持つこと。そして、周囲との信頼関係なのだろう。
 年上の職人さんに指示を出すことも多いのだが相手の腕を信頼し、自身にも信頼される技術と経験があれば対等に向き合える。また、教育する立場として新人と向き合うときも決して感情的にはならない。周りが見守り、成長を信じて「最初からできる人なんていない。頑張ればいつか目標を達成できるし、必ずその姿をきちんと見てくれている人がいる」と、指導をするのだ。これは、桶川さん自身が成長する過程に裏打ちされたことでもあるのだろう。
 

(平成28年3月18日 海老名市道62号線(並木橋)1753号拡幅改良工事現場にて取材)

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