人材確保・育成

東総工業高校 建設科で「左官体験講習会」を開催|キャリアレッスン助成事例

千葉県左官業組合連合会
千葉県立東総工業高等学校 建設科

 10月7日(月)千葉県立東総工業高校で、左官体験講習会が開催された。千葉県左官業組合連合会の全面協力により行われたこの講習では、専門的な技能・技術の習得のみならず、建設業への理解や職業観、勤労感、主体的な職業の選択能力の育成を目的としており、学生にとっては第一線で働くプロの仕事を体験し、また直接指導を受けることができる貴重な場となる。
建設産業の人材確保・育成において、担い手不足が喫緊の課題となっているいま、建設業しんこう編集部では、千葉県立東総工業高等学校の小島先生に本講習会について話を伺った。

■建築科1年生全員が、左官体験をおこなう。

 今回の講習は、建設科1年生40名を対象に実施しています。生徒は1班4名の10班に分け、各班に配属された講師に直接指導を受けます。午前中の座学では、左官の仕事紹介と題して、現在、修復が行われている国宝「姫路城」での実際の写真及びDVD放映等により、左官の実際の作業を学習を行います。その後、屋外で、本物の鏝を使用しての体験実習を行います。1人毎にキャンバスを設置し、ちり塗り、平面ぬり、アート塗り等を実際の材料を使用しての体験指導を受けます。

 

 

■第3の大人による教育機会の日

 本校では、実務教育を意識した教育内容により「建設業界で活躍する人物の育成」を目指した取り組みを行なっています。その中で、専門性を高め地域密着型の工業高校を目指し、第三の大人」をキーワードとして企業技術者による直接指導の機会を多く設定しています。
 「第一の大人」は親、第二の大人」は先生、そして「第三の大人」とは、生徒達がこれまで関わってきた親や先生以外の大人のことであり、本校では企業の技術者を指します。企業の技術者はその道のプロであり、技術指導と同時にこれまで歩んできたことなどを話していただくことが、生徒達の生き方や進路選択の大きなアドバイスとなっています。

 

 

 今回の左官体験講習会は、1年生を対象とする初めての試みでありましたが、建設業を目指して入学した生徒達に本当の建設業を体験させる機会が無く、1年生は2年生や3年生が毎年、鉄筋組立や足場組立、測量などの体験実習をしているのを見てうらやましく思っていましたが、今回の体験実習により建設業を身近に感じる事が出来た1日でした。やはり、普段の授業では伝えきれない本物の技術を直接手ほどきいただいたことは、生徒達にとって貴重な体験となりました。また、職人さんたちの立ち振る舞いはとても刺激的であったようで、今後の進路を真剣に考える良い機会ともなりました。来年度以降もより充実した内容として継続出来ればと思います。お忙しい中ご指導いただきありがとうございました。

 

参加教員の感想

 平成25年度『左官体験講習会』の開催、大変お世話になりました。生徒たちは、左官とはどのようなことなのかと、当初緊張した面持ちでしたが、講師の先生方の映像を見せながらの丁寧な説明と、実技デモンストレーションに早速、体を動かしてみたいとウズウズしていたようでした。しかしながら、初めて触ったコテと漆喰・珪藻土、何よりコテ返しの難しさに悪戦苦闘し、そう簡単には壁は塗れないことを痛感したようです。講師の先生方の優しい笑顔と技術指導に直接触れることで、楽しみながらも匠の技に感服し、生徒は真剣な姿勢を随所で見せ、時折『先生、見てよ、うまく塗れたよ。『やったー、平らに塗れた。』と歓喜の叫びが上がり始めました。時間内に壁の下塗り・上塗りが終わった生徒、あと一歩で塗りが完成する生徒、模様を施しオリジナルの壁に仕上げる生徒など、様々に今回の左官体験講習会を楽しみ、今後の実習における意識の向上にもつながる大変有意義なものになったと思います。また、現場経験のない私自身にとっても、今後の授業に生かすための参考となりました。本日は誠にありがとうございました。(新任教諭/男性)

 

参加教員の感想

 今回、この講習会を催すにあたりご多忙中、講習会にご協力していただきありがとうございました。私自身、左官の経験もなく「左官」という言葉と大まかな仕事については知っているつもりでした。しかし、私の知っている事は、左官の一部分だけであり、とても幅広く作業を行っていることに、とても驚きました。そして何より、仕事の丁寧さに感動を覚えました。また、この講習会は1学年の初めての体験講習であり、初めて職人の仕事を体験できる講習会ということで、生徒たちは胸をワクワクさせていました。実際に壁塗りの体験講習を行った際は、普段見せないような真剣な面持ちで作業に取り組む生徒たちの姿がそこにありました。そして職人の方々の熟練の技にとても感動している様子でした。講習会が終わると、生徒たちは口々にまたやりたいなどという声があり、今回の講習会がとても有意義な講習であったと感じることができました。最後に、今回の講習会を通じ左官の職に就く生徒が一人でも多く輩出できたらと思いました。(臨時的任用講師/男性)

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