人材確保・育成

Hope | 実力を評価してくれる それがやる気の源泉

 

佐々木優輝さん


鉄筋工 入職9年目
1987年4月生、岩手県出身
矢島鉄筋工業㈱(東京都墨田区)

 鉄筋は、人間の体で言えば「骨」のようなもの。その鉄筋を組み立てる仕事に就いて9年目になるのが、矢島鉄筋工業㈱の佐々木優輝さん(28歳)だ。
 「この仕事に携わって痛感したのが、正真正銘の実力の世界だということ。努力して実力を付けていけば資格も取得でき周囲からも認められます。それに応じた評価を受けることもできて、やりがいのある仕事だと思います」(佐々木さん)。
 佐々木さんは3年前、1級鉄筋施工技能士の資格を取得して、若くして念願だった職長に昇格した。これまでとは違い、鉄筋を組む作業だけではなく、自身の現場で職人を束ね管理することや、材料の調達も任されている。しかし、先輩の職長たちを見ていると「すごいなぁ!」と感心することも少なくない。「若い人たちの手本になるような、頼りがいのある職長を目指したい」。現状に満足することなく、常に先を見据えているのである。
 矢島鉄筋工業では、これまでも社員の取得資格に応じて月当たり手当を支払うことでキャリアパスを明示してきた。今年4月からは業界に先駆け、国土交通省の登録基幹技能者も手当の対象としていくそうだ。佐々木さんの前向きな姿勢の陰には、こうした会社のバックアップがあるのだ。

 

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