人材確保・育成

Hope |「東京タワーを塗り替える」 高い志と初心を忘れない

 

戸沢 裕二さん


塗装工入職6年目
1993年3月生、東京都出身
平岩塗装㈱ (東京都大田区)
 

 「いつか自分も東京タワーを塗り替えたい」。そんな強い思いで高校の建築科から平岩塗装㈱に入社した戸沢裕二さん。大型建築物の中でも特別な技能やノウハウを必要とする東京タワーの塗装を50年余り担ってきた会社だ。そんな誰もが知る文字通り巨大な存在は、入社後携わった都内の大和大橋の塗装を経て、23歳で若き職長となった今も燦然と輝く夢であり、日々のモチベーションにもなっている。
 その夢を叶えるべく、新人の頃から教わったことはその都度メモを取り「見て聞いて覚える」ことに徹している。さらに、入社して2年間、基礎から学ぶため、専門学校に通わせてもらったのも、現場の経験と併せて有益な時間となったのだとか。また、同社では、現場の親方からは技術を、会社からは化学的な知識、社会人マナー、電話応対に至るまで、一人前の職人である前に一人前の社会人として必要な社会性もきっちり教育され、会社全体で信頼される人材に育て上げることを目標としている。
 「仕事をなあなあでやるな!」と、先輩から教えを受けたことが忘れられない。慣れは禁物。常に初心を忘れずに取り組み続けてきた。技術にも人にも謙虚な姿勢は、戸沢さんの本来の資質に加え、企業が人を育てる教育のたまものではないだろうか。
 

(平成28年2月25日 大田区 大和大橋の現場にて取材)

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