人材確保・育成

Hope | 今あるのは、励ましあった同期と、先輩方の熱い指導があってこそ

 

江波戸隼也さん


型枠技能工 入職4年目
1993年11月生、千葉県出身
大州建設工業㈱(千葉県千葉市)

 きっかけは、学校で「型枠大工」の求人を見て、建築大工だった祖父と「大工」という言葉の共通点に魅力を感じたから。ささいな理由から高校卒業後、この世界に飛び込んだという大州建設工業㈱の江波戸隼也さん(21歳)。
 高校は普通科、知識も資格も何ひとつない。文字通り一からのスタートである。同社では入社後、仕事へのミスマッチを避けるため、3カ月間は合宿での新人研修を行う。「基礎は学べましたし資格もとらせてもらえました。でも、現場に配属されたばかりの頃は専門用語も分からないし、先輩に教えてもらい、がむしゃらに仕事をしました」。研修で寝食を共にし、ときにライバル、ときに理解者として心の支えとなった同期の存在は大きかったという。
 4年目となる現在、豊洲市場の建設現場で同期と一緒に活躍する。今後の目標について、「もっとしっかり図面を読めるようになること、先輩に追いつくためにも職長教育や1級型枠施工技能士の資格も取りたい」と語る。
 若い社員が個人のスキルアップの夢を描けるのは「育て・育てられる」という関係の先輩とのタテのつながり、励ましあえる同期とのヨコのつながりがあってこそだ。この関係は個人のみならず、上昇し成熟していく企業のひとつの形であるだろう。
 

(2015年6月26日、豊洲市場の現場にて取材)


 

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