人材確保・育成

Hope |「好きこそ物の上手なれ」幼少からの造園への熱い思いは次なる目標へ

 

高村さやこさん


造園士 入職5年目
1990年12月生、東京都出身
㈲大沢造園(東京都目黒区)

 幼少期から庭の植木にもぐりこんだり、木登りの好きだったという高村さやこさん(24歳)。いつしかこんな樹木に囲まれて仕事をしたいと、東京都立園芸高等学校から東京農業大学短期大学部に進学。確固たる夢に向かって歩みを進めてきた。
 学校から(一社)日本造園組合連合会の紹介で就職した㈲大沢造園は、庭の手入れ、剪定、除草、刈り込み、移植など作庭全般を請け負っている。彼女にとって日々変わる一つひとつの現場が勉強であり、経験であり、何より仕事が楽しくてしょうがないと言う。大沢造園の親方(社長)も「造園士が女性であるマイナス点は何もない。一般のお客さまで特に主婦の方との会話には欠かせない存在」と、女性ならではのソフトな対応に一目置いている。あえて男性の多いこの業界に入る女性は、熱い意志と向学心を持っているとも。その言葉通り、彼女の飽くなき探究心により、移植や弱った木を再生させる樹木医補の資格も取得。次は樹木医資格の取得も目標にしている。
 まだまだ知識も経験も足りないと戒めるが、親方の熱い教育と期待が注がれている彼女の行く先には、夢は手の届く所に見えた気がした。
 

(2014年2月4日、東五反田の寺院にて取材)


 

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