人材確保・育成

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吉谷 歩さん


建築施工管理 入職1年目
1996年7月生、長崎県出身
㈱協栄組(東京都世田谷区)

 吉谷歩さん(19歳)は、昨年春、 長崎県立長崎工業高校 ・建築科を卒業。 ㈱協栄組 へ就職が決まり上京した。お姉さんも同校・同学科出身の先輩、都内の建設系の会社に勤務する。姉が自宅で勉強していた製図やCADに興味を持ち、自分も建設業で働きたいと思ったという。
 現在は、目標だった施工管理の仕事に就き、充実した毎日を送る。「資格の取得に追われた学校生活。教科書と現場は全く違いました。でも、在学時に取った資格が今は自信につながっています」。学んできたことと現場との違いに戸惑いつつ、先輩や職人さんに質問する毎日だが、在学中に施工管理を学んでいたから、大きなギャップはなかった。同社には、他に女性職員は2人。1人は現場所長だ。「私も早く所長になって1人で現場を回したい」。協栄組は女性採用に積極的であり、待遇面でも時代に即した経営方針で、職員の意欲を前向きにしている。
 学校は採用企業を毎年訪問し、新卒採用予定を把握した上で就職指導を行う。こうした取り組みは20年以上も続けられ、就職後も学校とのつながりがあるから、先輩後輩の関係も築ける。学校と企業との信頼関係が安心できる職場を形成している。
 人の成長には、技術や知識だけではなく、見守る人が必要なのだ。
 

(2016年3月2日、東京都中野区の現場にて取材)


 

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