人材確保・育成

Hope | 昔憧れた建設業の世界へ 三十代から始める新たな挑戦

 

和田 優作さん


厚生労働省 建設労働者緊急育成支援事業 就職者
とび(鳶)職 入職1年目
1980年5月生、大阪府出身
㈱名和組 (大阪市中央区)

 ある日、テレビから流れた東日本大震災の復興事業の様子を見ていた和田さんは、心の中に何かこみ上げるものを感じていた。そこで活躍する数々の建設機械。「昔、こんなのを動かす仕事に憧れたなあ」とぽつり。
 そんな夫のつぶやく言葉に傍らで聞いていた妻が反応した。「そんなに好きなら資格取ってみたら?」。そして重機の資格が無料で取得でき、様々な技能を学べる建設労働者緊急育成支援事業のことを調べてくれた。
 建設産業専門団体近畿地区連合会が三田建設技能研修センター(兵庫県三田市)を利用して開催した訓練は、就職支援もセットで行う。厚生労働省の事業であり、安心感もあった。和田さんはそこで、玉掛け、クレーン、高所作業車、土木施工、建築施工と幅広く建設技能を学ぶことになる。
 今、年明けに就職した㈱名和組(大阪市中央区)で働いている。まだ、先輩の職人をサポートする立場で気苦労も多いが、「鳶」になることを目指して、必要な資格取得にもチャレンジしていきたいという。そのためには、一にも二にも経験を積んでいくしかない。
 憧れていた職業に就くきっかけを与えてくれた妻と二人の子どもたちのおかげで、新しい人生設計を描けるようになった。
 

(2016年3月15日、大阪府吹田市の現場にて取材)

 

 

▶ 厚生労働省 建設労働者緊急育成支援事業 ホームページ

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