人材確保・育成

第4回日ベトナム建設会議の 開催に向けて

概要

1207_11_column_1.jpg 我が国建設企業が中国、韓国をはじめとした外国企業と競争し、ベトナムにおいて海外展開を進めるためには、官民が一体となってベトナムの関係機関及び建設業界と継続的かつ緊密な協力関係を構築するとともに、日本式の優れた施工能力・品質等の確保するための取組を進めることが必要です。このような課題に対応するため、国土交通省は平成24年11月にハノイにおいて第4回日ベトナム建設会議を開催することとし、また関係省、関係団体、建設企業などをメンバーとした日ベトナム建設会議準備委員会を設置して、今後実施すべき取り組みについて検討を進めることとしました。

検討事項

1207_11_column_2.jpg 本準備委員会で主な検討課題として取り上げるのは、以下の2点です。
(1)建設技術者・技能者の育成及び活用
海外において日本式の優れた施工能力・品質などを確保するため、外国人技能実習制度の活用を前提として、①日本での技能実習前に、技能実習生がベトナムで日本語や日本式の技能を事前に習得するために構築すべき仕組み、及び②日本での技能実習後に、ベトナムにおいて技能実習生を活用する方策。
(2)建設業に係る政府間、業界間交流
今後の日ベトナム間における、①建設業に係る政府間交流、及び②建設業団体に係る交流のあり方。

開催状況等

 本準備委員会については、第1回及び第2回会合をそれぞれ4月26日及び7月6日に開催するとともに、5月14日〜18日にベトナム現地調査を実施して現地職業訓練施設などの視察や関係機関の聞き取り調査を行い、今後の検討に必要な情報の収集を行いました。
今後は、第3回及び第4回会合を、それぞれ9月及び10月に開催し、11月の第4回日ベトナム建設会議に向け、今後の取り組みのとりまとめをしていく予定です。

結び

1207_11_column_3.jpg 海外における技術者・技能者層の育成は、先に実施された「インフラ海外展開推進のための有識者懇談会」でも今後進めるべき具体的施策として提言されているほか、6月27日のパッケージ型インフラ海外展開関係大臣会合において決定された「パッケージ型海外展開促進プログラム」においても「日本式の施工を前提とした現地技能労働者の育成促進」として記載されております。今後、本準備委員会委員各位からのご協力を頂き、11月の第4回日越建設会議では日本・ベトナム間の相互の協力体制が一層強化されるよう進めて参りたいと思います。

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