人材確保・育成

重機の試乗や、職人さんとのものづくり体験|夏休みの2日間に「子ども霞が関見学デー」開催

建設産業戦略的広報推進協議会

 
「ミニパワーショベル」試乗
「高所作業車」試乗

 夏休みの恒例イベント「子ども霞が関見学デー」が、7月29日、30日の2日間、東京・霞が関の国土交通省において開催されました。各省庁で開催されるこのイベントは、子どもと親御さんが一緒に職場見学をすることによって、親子のふれあいを深めるとともに、広く社会を知る体験活動の機会や行政の仕事についての理解を深めてもらうことを目的にしています。
 建設産業が一体となって活動する建設産業戦略的広報推進協議会(以下「広報推進協議会」)では、子どもたちに建設産業についてもっと知ってもらうために、建設機械の試乗や職人さんの実演やものづくり体験など、さまざまなプログラムを実施しました。各ブースは、連日多くの親子連れの参加者で盛り上がりを見せました。

 建設産業のダイナミックな面を披露したのが、建設機械の試乗体験です。国土交通省の正面玄関脇の屋外スペースにミニパワーショベル(小型バックホウ)3台と高所作業車1台を設置しました(協力:(一社)全国建設業協会、(一社)東京建設業協会、西松建設㈱)。ミニパワーショベルに試乗した子どもたちは指導係のオペレーターにサポートを受けながらショベルを前後左右に動かし、色とりどりのカラーボールを別の場所に移動させる疑似作業を体験。終了後には、建設機械に試乗中の写真をプリントした「うちわ」をプレゼントされるという粋な演出に子どもたちは大喜びでした(協力:(一社)全国中小建設業協会、リコージャパン㈱)。
 また、高所作業車に乗った子どもは地上約15mの高さに少し緊張した表情を浮かべながらも「こんなに高いところで仕事をするなんてすごい!」と驚いていました。子どもたちにとって建設機械は、いつも遠くから見るだけの存在でしたが、今回は、その建設機械を間近で見て、実際に乗ったり、操作したりと日頃、経験できないことを体験して、皆目を輝かせていました。
 また、専門工事業団体の協力の下、同省10階の共用大会議室では、「左官職人」と「庭師職人」、そして「アンカー職人」による実演コーナーや、職人さんからものづくりの面白さ、魅力を教えてもらう体験コーナーを開設。「左官職人」((一社)日本左官業組合連合会、東京都左官組合連合会)のブースでは、実際の「こて」と左官材を使った「塗り壁体験」や、型を使った「こて絵体験」に、子どもたちは真剣な表情で取り組んでいました。また、「庭師職人」((一社)日本造園組合連合会)のブースは、ミニポットに好きな花や緑を植える「ミニミニ庭園づくり」体験や、関守石とカラフルな縄を使った「文鎮づくり」に挑戦。さらに「アンカー職人」((一社)日本アンカー協会)のブースでは、崖崩れ防止に役立つアンカーについて、理解しやすいように模型を使いながら説明していました。

 また、各ブースには、(一社)横浜建設業協会のゆるキャラ「横浜ケンジロー」も登場。公務の合間を縫って太田昭宏国交相も会場に姿を見せ、子どもたちと握手をし、記念撮影にも気さくに応じてくれました。
 今回のイベントも昨年同様に『建設現場へGO!』のロゴマークなどを使用したスタンプラリーを実施。屋外、屋内のブースに設置した5つのスタンプを全て集めた子どもたちには、広報推進協議会の委員団体等から寄贈されたグッズなどがプレゼントされました(グッズ提供:(一社)日本建設業連合会、(一社)全国建設業協会、(一社)北海道建設業協会、(一社)東京建設業協会、(一社)京都府建設業協会、(一社)全国中小建設業協会、東日本建設業保証㈱、(独法)勤労者退職金共済機構建設業退職金共済事業本部、(一社)全国タイル業協会)。たくさんのグッズも嬉しかったでしょうが、それ以上に、建設産業の役割やものづくりの奥深さに触れて、夏休みの貴重な思い出になったのではないでしょうか。

 
「ミニミニ庭園づくり」
「アンカー」について模型で説明
「塗り壁体験」
 
太田昭宏国交相
家族写真
「スタンプラリー」

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