歴史資料

温故知新 人々の心に力を|東京タワー

写真提供:アフロ

昭和33年(1958年)、東京タワーは開業し、半世紀以上にわたり関東一円に放送電波を送り続けてきた。来塔者は延べ1億6000万人以上にも及び、戦後経済が復興に向かい、急速に成長する日本の発展を象徴するシンボルでもあった。

東京タワー

 建設に使用された鋼材の総量は4000トン。エッフェル塔の約半分程度の量だが、建設技術の進歩により強度に優れたタワーの建設が可能なっていた。建設中いくつもの新しい技術が開発され、東京タワー完成は建設技術・経済を躍進するための大きな原動力となり、建築物が人々の心に力を与えた瞬間でもあった。

 デジタル放送に伴い、電波塔の役割を東京スカイツリーへ譲ることになるが、東京タワーはこれからも人々の心の支えとなり続けるだろう。

正式名称/日本電波塔
所在地 /東京都港区芝
設計・施工/内藤多仲、日建設計
竣工/1958年(昭和33年)10月
高さ/333m  総工費/約30億円

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