2014.06.23
人が住み、人が集うまち|高松丸亀町商店街
四国を代表する商業集積地である香川県高松市。「丸亀町商店街」は瀬戸内海に開かれた四国の玄関口として、四○○年以上の歴史を持つ。それまで国鉄の宇高連絡船が流通の中心を担ってきたが、昭和六十三(一九八八)年に瀬戸大橋が開通すると、交通インフラの整備により、市内には大型量販店が次々と進出。商店街から客足は遠のいていった。これに拍車をかけるかの様に、少子高齢化によって商店街から若者は姿を消していった。
そんな危機的な状況の中、かつての賑わいを取り戻すべく、商店街の住民が立ち上がり「人が住み、人が集うまち」を目指した『まちなか再生計画』が進められた。十六年の歳月をかけて進められた事業は、高松市の協力の下に管理運営会社を設立し、すべての地権者から土地を借り上げ、商店街全体を新たにマネージメントするという前代未聞の事業となった。
現在、全長四七〇メートルの通りには高級ブランドが軒を連ねる。約二○○にも及ぶ店舗が立ち並び、休日には一日約三万人が訪れる。まちなか再生のシンボルとして新設されたガラスドーム。商店街を希望の光が照らし続ける。
昭和40年代の丸亀町。当時は最新だった鉄筋のアーケード
-
[絵で見る江戸のくらし]
2017.03.15
文・絵=善養寺ススム
江戸城跡は現在の皇居ですが、天皇陛下がお住まいの場所は、当時、紅葉山や吹上と呼ばれた庭のような場所でございました。そして、江戸城の本丸や大奥、二の丸などがあった中心部は...続きを読む
-
[絵で見る江戸のくらし]
2017.02.23
文・絵=善養寺ススム
昨年の十二月に糸魚川市で起きた大火災は、江戸時代の大火を思わせ、大変驚きました。昔も今も人の力は、荒ぶる炎になかなか対抗できるものではないことを、改めて教えられました。...続きを読む
-
[絵で見る江戸のくらし]
2017.01.31
絵で見る江戸のくらし 20.竪穴式住居で日本建築について考える
文・絵=善養寺ススム
11月の終わりに、八ヶ岳を訪れまして、あるカフェの庭先に造られた竪穴式住居で囲炉裏にあたってきました。竪穴式住居は旧石器時代後期から平安時代まで、長い間用いられた日本の建築様式で、...続きを読む
-
[絵で見る江戸のくらし]
2016.11.29
文・絵=善養寺ススム
「伝統建築は釘を一切使わない」と、よく言われますが、平成25年に行われた伊勢神宮の「式年遷宮」には、なんと七万本近い釘が使われています。 ...続きを読む
-
[絵で見る江戸のくらし]
2016.10.31
文・絵=善養寺ススム
前回は工具のお話でしたが、今回はその材料、鉄のお話でございます。来年は日本史好きの人には大事な年、幕末維新(大政奉還)一五〇周年です。...続きを読む