2013.05.07
第1回|建設生産システムの形
(一財)建築経済研究所客員研究員 六波羅 昭
建設工事が行われる人的、物的組織の全体を「建設生産システム」と表現することが多い。設計・施工を通じ、きわめて多数の構成要素が有機的に関連づけられ、組み合わせ工程及びすり合わせ工程を経て完成に至ることから「システム」として捉えたものである。国土交通省の「建設産業政策2007」では、「建設生産システムとは、建設生産物のエンドユーザーに対する発注者、設計者、施工者等の各主体による建設生産物を提供するプロセス(各主体の選定及び事業の実施)及び各主体相互の関係性の総体と捉えることができる。」としている。建設生産システムに関しては、これまで多くの議論がなされてきた。それらの議論を振り返りながらシステムの改善に向けて具体的な展望を検討する。今回の連載においては、発注者・オーナーによる建設関係プロジェクトの企画、事業計画の段階から設計・施工・運営の段階までを生産システムの範囲として扱う。これによりさまざまな発注方式に伴う施工体制への影響、プロジェクトの成果などが議論できる。
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2017.01.23
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