建設工事の調達方法 記事一覧

  • 第10回(最終回)|失敗から学ぶ

    第10回(最終回)|失敗から学ぶ

    現代建設けいざいラボ主宰 六波羅 昭

    公共工事の調達制度は、明治会計法令の成立を起点としても125年を経て、いくつもの山や谷を越えてきた。1890年の明治会計法の施行によって初めて一般競争入札が実施され、請負業界は大混乱に陥った。...続きを読む

  • 第9回|発注者の責任と能力強化

    第9回|発注者の責任と能力強化

    現代建設けいざいラボ主宰 六波羅 昭

     発注者の調達行動に係る責任については、「発注者として自ら公正さを確保しつつ良質なモノを低廉な価格でタイムリーに調達し提供すること」と表現される。近年はインフラの老朽化が進み適切なメンテナンスの重要性が高まるとともに、環境対策や周辺住民への情報提供など発注者・管理者の責任が広くかつ重くなってきている。...続きを読む

  • 第8回|調達方式の多様化と民間ノウハウの積極活用

    第8回|調達方式の多様化と民間ノウハウの積極活用

    現代建設けいざいラボ主宰 六波羅 昭

     公共施設の調達方式は本来多様性に満ちている。調達方式の選択は、まず事業形態の選択から始まる。選択肢は、自ら求める性能を明確にして、以後のプロセスは外部に委ねる「性能発注」と、仕様まで確定して工事発注する「仕様発注」とに大別できる。...続きを読む

  • 第7回|欧米の公共調達制度

    第7回|欧米の公共調達制度

    現代建設けいざいラボ主宰 六波羅 昭

     EU公共調達指令は、2004年に競争的対話の導入など重要な改正が行われ、これに沿って加盟各国の国内法令が整備されてきている。本年に入って再び改正があり、4月から発効している。2年以内に各国で国内法の見直しが行われ、新ルールが実施に移されることになる。...続きを読む

  • 第6回|入札談合と公共工事調達制度

    第6回|入札談合と公共工事調達制度

    現代建設けいざいラボ主宰 六波羅 昭

     「...利潤を無視したいわゆる叩き合いの入札の場合に到達すべかりし落札価格を、通常の利潤の加算された価格にまで引き上げようとの意図をもってする協定は、公の機関において当然受忍すべきものであり、敢て刑法の干渉すべからざるものというべく...」...続きを読む

  • 第5回|価格と品質 ―落札率は何を示すか―

    第5回|価格と品質 ―落札率は何を示すか―

    現代建設けいざいラボ主宰 六波羅 昭

     前回までに述べたように、一般競争入札を原則とする現在の公共工事入札契約制度は、競争性の保持と品質確保という2つの目標達成に向けて難しい取り組みを必要としている。...続きを読む

  • 第4回|会計法令が決める 調達制度の堅い 枠組み(その2 予定価格)

    第4回|会計法令が決める 調達制度の堅い 枠組み(その2 予定価格)

    現代建設けいざいラボ主宰 六波羅 昭

    会計法制定時の欧州調査で「価格を予定する」規定がみられたこと、当時は政府の直営工事が中心で高い積算能力を発注者が有していたことなどから予定価格制度を規定したと考えられる。1961(昭和36)年の会計法改正時に予定価格の上限拘束性を明確に法律(会計法)に規定した(第29条の6)。上限拘束性とは、落札者の決定にあたり予定価格の制限の範囲内であることを条件とするもので、現在の欧米には例のない制度である。...続きを読む

  • 第3回|会計法令が決める調達制度の堅い枠組み(その1 入札方式・落札方式)

    第3回|会計法令が決める調達制度の堅い枠組み(その1 入札方式・落札方式)

    現代建設けいざいラボ主宰 六波羅 昭

    現行の公共工事調達制度の枠組みを整理しておこう。国の場合は、会計法並びに予算決算及び会計令(予決令)など、地方公共団体は地方自治法及び同法施行令などに基づく。...続きを読む

  • 第2回|建設工事の調達方式

    第2回|建設工事の調達方式

    現代建設けいざいラボ主宰 六波羅 昭

     公共調達方式に関しては、前回述べたように戦前から長く指名競争入札方式が定着し、安定して運用されてきた。競争入札ではダンピング競争に陥りがちであるが、そうならなかった背景には前回述べた入札談合システムの存在があった。 ...続きを読む

  • 第1回|競争入札方式の扱いにくさ

    第1回|競争入札方式の扱いにくさ

    現代建設けいざいラボ主宰 六波羅 昭

     建設業就業者、特に技能労働者の高齢化と若年層の人材不足は深刻であり、当面の震災復興事業を始めとする国土強靭化事業、東京オリンピック・パラリンピック関連のインフラ整備、さらには建設産業の将来に対しても不安を高めている。...続きを読む

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建設業の経理 No.63 2013特別号

建設業の経理
No.64
2013秋号

新連載「建設業経理士検定試験の過去問演習講義」「人を大切にする建設業 人事・労務管理の実践」「全社で学ぼう!知っておきたい法律知識」