2013.01.24
第14回 建設工事請負契約の解除は、法律上の根拠によって結果が異なることを知っておきたい!
(公財)建設業適正取引推進機構
本件は、建設工事としては、基礎工事の一部であるコンクリート打設工事の欠陥についての争いであるが、訴訟では、建設工事請負契約の解除を行うに当たっての法律上の根拠を巡って議論となった事案である。即ち、建設工事請負契約の解除には、民法541条(履行遅滞等による解除)、民法635条(請負契約の目的物に瑕疵があり、そのために契約をした目的を達することができない場合の解除)及び民法641条(請負契約の注文者による契約の解除)等いろいろな場合がある。結果から見れば、民法541条又は635条が適用されれば、請負人が、原状回復義務を負うとともに注文者に損害賠償をしなければならなくなるが、民法641条が適用されれば、注文者が、契約解除に伴う請負人の損害を賠償しなければならなくなるということで、注文者、請負人双方にとって全く逆になり、本件解除は、このいずれに基づくものなのかが争いとなった。裁判所は、本件請負契約の仕事完成義務の履行不能に基づき同契約を解除することができると解する(民法541条)としたものであり、建設工事請負契約について民法が認めている解除制度を巡って争うこととなった参考となる事例である。
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[経営に活かす管理会計]
2017.03.14
経営に活かす管理会計 第10回|管理会計の利用と人材育成の方法を変える
中小企業診断士・社会保険労務士 手島伸夫
競争の時代には、戦略的に№1になることが重要になります。市場では、価格と品質が良い1社しか受注できないからです。したがって、自社の「強いところ」をさらに強くして№1になるように経営資源を重点的に投下する「選択と集中」が重要になります。...続きを読む
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[経営に活かす管理会計]
2017.02.22
四国大学経営情報学部教授/㈱みどり合同経営取締役 藤井一郎
資金管理とは具体的にどのような活動なのでしょうか。『ファイナンス戦略』などと言われる資金調達手法の検討、投資効果の話を聞く機会が多いかもしれません。もちろん、それも正しい考え方の一つですが、...続きを読む
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[巻頭特集]
2017.02.17
金融支援事業のメニューである「下請セーフティネット債務保証事業」「地域建設業経営強化融資制度」などは、それぞれに利用メリット等の特徴があります。本頁では、制度をご利用いただいている企業および団体に制度利用の背景などについてお話を伺いました。...続きを読む
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[経営に活かす管理会計]
2017.01.30
経営に活かす管理会計 第8回|マネジメント・コントロール ―部門業績と組織業績の斉合性―
慶應義塾大学商学部教授 横田絵理
大規模な組織になり、その中の組織単位(部門)に大きな権限委譲がなされればなされるほど、組織全体の目標と組織内組織の目標を同じ方向にすることが難しくなります。...続きを読む