企業経営改善

建設産業の魅力を発信するためのアクションプラン

建設産業の魅力を発信するためのアクションプラン

国土交通省 土地・建設産業局建設市場整備課
日経コンストラクション編集部 記者 木村 駿
公益社団法人 土木学会 調査役 高橋 薫
NPO法人 建設経営者倶楽部 / KKC理事長(ハタ コンサルタント株式会社 代表取締役)降籏 達生
一般社団法人 全国中小建設業協会 専門役 岩崎 好美
一般社団法人 日本建設業連合会 広報部 主事 白井 宏和
一般社団法人 全国建設業協会 関澤 健太郎
一般財団法人建設業振興基金 建設産業情報化推進センター 濵崎 貴司
東日本建設業保証株式会社 課長代理 村井 順

 昨年度「建設産業の魅力を発信するための戦略的広報検討会」が開催され「建設産業の魅力を発信するためのアクションプラン」が取りまとめられました。本号では、その概要を紹介するとともに、業界に携わる方々のそれぞれの立場から建設産業の魅力について語っていただきました。

 

 

私が考える「建設産業の魅力」とは?

すべてはここから始まった

 土木学会の社会コミュニケーション委員会の委員会活動をはじめたばかりのころ、学会内に手書きの図面があることを知りました。図書館へ向かい、丸められた手書きの図面を広げたとき、空気が張りつめたことを覚えています。
 先人たちは国のため、国民のため、誰も達成したことがない初めての事業を、税金による巨額の事業費を使って計画し、オーダーメイドによる重機を製造し、事業を進めました。そのプレッシャーと責任と誇り、「図面にみる、先人の心意気」と感じました。あの時の身震いするほどの感動を会員だけでなく、この国に生活する人々に伝えたい。これはここに居合わせた人間の使命だと思い「土木コレクション」と名前をつけて開催しました。

ドボジョがよかった!

 土木学会は2014年11月に創立100周年を迎えます。土木を知ってもらうきっかけとして、「ドボジョ!」というマンガがに出会えたことが有り難かったです。トークイベントを開催しましたが、その後日経MJさんが大きく取り上げてくださり、テレビ関係者の皆様が、朝の情報番組、夜のニュースにも紹介してくださいました。まだどこも取り上げていないメディアとしての新しさや、「ドボジョってなんだろう?」と思う言葉のフックが良かったのだと思います。

今だからこそ集まろう!

 所属に関わらず、皆さん同じ志を持って、面白い事を面白い切り口での広報に取り組んでおられます。団体や業界が違っても、ライバル会社でも、そういった関係を全部除いて志で集まれば、今までにない動きが出来ると思うのです。「今だから集まろう!」という音頭で企業や団体の垣根を越え、みんなが“建設業ならでは”の考えを一斉に広報したら、それが魅力として伝わるのではないでしょうか。ぜひ業界の皆さんに教えてもらって、厚みを増していきたいです。そのためなら、ぜひ土木学会も活用していただければと思います。
 例えばドボジョであったら、日本中のドボジョの皆さんが集まってきてドボジョサミットのような大きな集まりにできるかもしれません。こういった動きが「建設産業の魅力」なのでしょう。

一人ひとりが広報のパーソンになろう

土木学会100周年の実行委員会では、会員の皆様一人ひとり、会員同志、所属する団体の皆様、ご家族、一般の市民の皆様とのコミュニケーションきっかけづくりの一助としていただけるよう“記念グッズ”を作成しています。グッズには、100周年記念パンフレット、ピンバッジ、ドボジョのオリジナルクリアファイルの2種類があり、すべての会員の方にお送りするために「土木学会誌9月号」に同封しました。
 このグッズはきっかけでしかありませんが、身につけて、持ち歩いていただくことで、「そのバッジは何?」「そのファイルって?」と声を掛けられることもあるかと思います。その時に皆さんが重ねてこられたストーリーやご経験、そしてこれからを語っていただく場面が多く生まれることを願い、またその際に「土木を伝える広報パーソン」となっていただきたくようお願いしております。
 土木学会の会員の方々や、全国の各支部で開催していることも、土木学会100周年のマークを付けていただければ全てが100周年事業になります。大会にバッジを付けて来てくださる方も沢山おり、広報パーソンになっていただけます。広報にも携わるものとして「担当じゃないから知らない…」とは言えません。自分のことばで伝えられるようにしたいと思っています。

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