人材確保・育成

建設産業担い手確保・育成コンソ ーシアム

2014年度 現場実務施工体験研修

千葉県高等学校工業教育研究会 建設教育研究会

 

 千葉県高等学校工業教育研究会建設教育研究会は、躯体工事の体験研修会を千葉県立京葉工業高校にて8月25・26日の2日間にわたり実施した。千葉県内の工業高校教員の専門性と指導力の向上を目的とし、25日の鉄筋講習は千葉県鉄筋業協同組合が、26日の型枠講習は(一社)日本型枠工事業協会千葉支部が講師を務めた。講習では、富士教育訓練センターの教材を採用、同センターの指導員も講師に向けた指導のアドバイスのために派遣された。
 開会式で京葉工業高校の増淵教頭は「教員も実務的な経験により指導力が伸びれば、これからの日本を支える若い世代の源になる」と挨拶をした。
 現在、実技指導は学校のカリキュラムによって異なり、指導レベルも一定ではない。専門工事業の職人が指導に当たり、鉄筋の結束や型枠の設置の一連の流れを体験できる教材を使うことで、教員は現場で使われる技術や技能を間近に見て訓練でき、小規模ではあるが現場を体験するのと変わらない効果を得られる。教える人材が少ないこの業界に、教育者を育てる仕組みが必要である。


足場を組む工程がないため教材の高さは低く設定している

 千葉県鉄筋業協同組合の池田理事長からは「先生生徒が一体になって現場の技術をしっかりと理解していただき、専門工事業に送り出してほしい」という要望が寄せられ、日本型枠工事業協会・福田支部長は「実際の仕事に近い形となった。先生にはものづくりの楽しみを生徒に伝えてほしい」と訴えた。
 地元の専門工事業団体と学校とが協同し、富士教育訓練センターのノウハウを共有することで、「地域が必要とする教育」が実現した。

 



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